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  • 執筆者の写真outise

九州西岸遠征レポート

更新日:2023年12月1日


無事遠征から戻って参りました。

荒天のためスタート地点を長崎県佐世保市に変更、あとは天気に合わせて多少のルート変更はありましたが、概ね計画通りに漕げました。

ゴール地点は鹿児島県姶良市です。

今回はスマホを使って全てログを取りましたのでここに残します。


期間 12月1日〜12月21日

メンバー 運天陵、佐藤瑛彦、南平純

漕行日数 16日間

漕行距離 675km


12/1

天気 曇時々雨

風 北西8〜10m

出発地は本来糸島だったが前日に前線通過、壱岐へ行こうとすると1週間ほど見動きがとれない。

諦めて風裏の佐世保から出発。

まだ風が強いのでとりあえず行けるところまで。

野島の対岸でキャンプ。




12/2

天気 曇のち雨

風 北西3〜6m

風が落ち着いたので平戸へ移動し五島を渡る準備をする。

明日からまた北風が上がる。

船越集落に上陸し、漁師さんに歓迎を受ける。

夜は漁師小屋の飲み会に誘ってくれた。

漁師小屋も自由に使って暖を取れと言ってくれた。とても親切だ。

海の情報もゲットできた。



12/3

停滞

1時間歩いて買い出しと昼寝。


12/4

停滞

バスで移動し根獅子観光。

バスの本数が少なく早めに帰宅。

暇すぎて早くも廃人状態に。

夜は漁師小屋に泊まり明日の五島横断に備える。



12/5

天気 晴れ

風 南東4m

明後日からはまた時化るため2日で最低125キロがノルマ。

久しぶりの長距離は心身ともに辛く40キロ地点くらいからは修行だった。

日没ギリギリに久賀島へ上陸。


12/6

天気 晴れ

風 南東4m→1m

6時出発。

嵯峨ノ島の間は北に2ノットで流れたので、嵯峨ノ島の西側を迂回。

嵯峨ノ島から南は東に2ノット。

潮流ではなく海流が当たっているのか?

玉之浦大宝の集落近くのビーチに上陸。

夕日が綺麗だったが、体はバキバキ。



12/7

天気 晴れ

風 北西7m

朝はのんびり9時半出発。

風呂と買い出しのため富江に昼過ぎ上陸。

ビール飲んで昼寝して夕飯食って温泉で最高。



12/8

停滞

レンタカー借りて島観光。



12/9

天気 晴れ

風 北西6m→無風

今日から3日間天気が良いのでのんびり五島をツーリング。

奈留島の千畳敷横のビーチに上陸。


12/10

天気 雨のち晴れ

風 南東4m

早起きして1時間歩き集落に朝飯食いに行く。

帰りは親切にキャンプ地まで送ってくれた。

若松島のキリシタン洞窟を見て、中通島の奈良尾に上陸。

スーパーで夕飯買って温泉でゆっくり体を休め明日からに備える。



12/11

天気 晴れ

風 無風→北西3〜5m

明日から時化るので5時出発で野母崎を一気に目指す。

風が予報より上がらず追い風が使えない。

後半は潮にも捕まり、精神的に疲労、日没間際になんとか上陸。

辛すぎてカヤックが嫌いになりそうだ。


12/12

天気 曇

風 北西6m

明日は午後出発予定なので体に鞭を打ち今日も漕ぎ出す。

横風と潮流を使って一気に横断。

予定より早く本渡海水浴場上陸。

上陸して先の予報を見ると悪いので、結局明日も朝から漕ぐことになりかなり落ち込む。

1時間歩いて街へ買い出しして寝る。疲労困憊だが休めないし、思い通りにいかないし発狂しそうだ。



12/13

天気 晴れ

風 北西4〜6m

明後日甑島を狙うためなるべく今日のうちに近づくことに。漕ぎだせば昨日の沈んだ気持ちも楽になる。

途中獅子島で潮に捕まるも早めに長島に上陸。

夕飯作っている時にビーチの前でイルカの群れ。天草で見たかった物が見れて興奮。

明日から2日間はこの旅イチの長距離だが幸先良い。気合を入れ直す。



12/14

天気 晴れ

風 東3m→北西5m

5時出発。追い潮にのって黒之瀬戸を抜ける。南の海流に気をつけながら横断。

予定より早く昼前には甑島へ。

昨日までの北西うねり残っていたので、岬が波立つ。

明日の夜明け前の岬超えは厳しいので、一気に南側へ回ることに。

ナポレオン岩からは北風上がり、さらにコンディション悪い。

みんな集中していたのでペースも速くなんとか漕ぎきれた。



12/15

天気 晴れ

風 東4m→無風

明日から時化るので枕崎目指す。

6時出発。

疲れはなく心身ともにかなり良い感じ。

やはりカヤックは肉体より精神的な修行だとつくづく思う。

途中東風が上がるも昼過ぎに野間岬到着で良いペース。

野間岬から坊ノ岬までは黒潮の影響かかなり流れが速い。ここは完全に油断していた。

18時頃に枕崎漁港到着。

難しいパートは全て終わったので居酒屋へ駆け込み軽く打ち上げ。



12/16

停滞

1週間ぶりの休み。

前線通過前に洗濯。

公園の東屋へ避難し雨を凌ぐ。

夕方から温泉と飯。


12/17

停滞

山岡先生と先生の畑と養蜂場、鰹節工場見学、タツノオトシゴハウスへ。



12/18

停滞

またまた山岡先生が来てくれて大野岳、砂蒸し温泉、魚見岳へ。

南薩満喫した。




12/19

天気 晴れ

風 北西6m

ギリギリ風がかわせる指宿まで。

海からの開門岳はよかった。



12/20

天気 晴れ

風 北西4m

風が落ち着き錦江湾北上。

終日ゆるい向かい風に苛立ったが火山を見て漕ぐのは貴重な経験だ。

キャンプ生活も最後ということでゆっくり焚き火にあたる。



12/21

天気 晴れ

風 無風→北西3m

午前中は下潮で北上できないため余った食材を朝から食べまくり消費する。

転潮に合わせて出発。のんびり漕いで姶良のなぎさ公園にゴール。

夜は山岡先生が所属するカヤッククラブの「さつまヒッコゲ」の皆さんが歓迎会を開いてくれた。

ありがとうございました。

昨年叶わなかった桜島ゴール。今回はリベンジを果たせた。



最後に

毎度軍隊のような辛い遠征生活ですが、やはり仲間達とのチャレンジは本当に楽しくまたやりたい!と思えるから不思議であります。

あえて厳しい季節に厳しい海を選びましたが、前回の経験も活かして無事乗り越えられました。

長い島渡りも正確にナビゲーションできますし、前回より圧倒的に自信を持ってチャレンジすることができたように感じます。

今回断念した壱岐島はいつか来るであろう福岡→チェジュ島遠征でまとめてやっつけます。


今遠征にあたり車の回送を引き受けてくれた亀崎氏、

鹿児島で面倒を見てくれた山岡先生、

歓迎会と宿を提供してくれた「さつまヒッコゲ」の皆様、

平戸船越で世話になり最後まで生存確認の電話をくれた漁師の皆様、

行く先々で親切にしてくださった島の皆様、

本当にありがとうございました。

そして毎度迷惑をかけているにも関わらず温かく送り出してくれる家族にも感謝です。

また次回!!


南平純

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